日本家禽学会誌
Print ISSN : 0029-0254
低カロチノイド飼料を給与した産卵鶏における高濃度のアスタキサンチンを含む赤色酵母(Phaffia rhodozyma)給与による卵黄着色
秋葉 征夫佐藤 幹高橋 和昭高橋 洋子古木 明美小梨 茂西田 浩志恒川 博早坂 豊長尾 秀則
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2000 年 37 巻 2 号 p. 77-85

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抄録
低カロチノイド飼料を給与した産卵鶏を供試し,カロチノイドの一種であるアスタキサンチンを高濃度に含む赤色酵母の卵黄着色効果を検討した。飼料中のアスタキサンチン濃度が0から16ppmになるように赤色酵母を添加した飼料およびカンタキサンチン(Carophyll Red(R)および試薬用)を0から1.5ppm含む飼料を産卵鶏に4週間給与した。
ロッシュカラーファンスコアおよびChroma Meterによるa*値はアスタキサンチンおよびカンタキサンチンの添加濃度にしたがって有意に上昇した。また,ロッシュカラーファンスコア(Y1)およびa*値(Y2)と飼料中アスタキサンチン濃度(log値)の間に正の有意の一次回帰式が求められた(Y1=5.567X+6.25, Y2=9.533X-3.25)。これらの回帰式からカンタキサンチン(Carophyll Red(R))の卵黄着色効果は赤色酵母中のアスタキサンチンの約4-5倍と計算されたが,これには酵母の消化性が低いことが関与しているものと推定された。血漿中および卵黄中のトランス型アスタキサンチン濃度も飼料中濃度にしたがって上昇し,その上昇は卵黄の着色効果と比例していた。
以上の結果より,赤色酵母は天然の卵黄着色用飼料として有用であることが明らかとなった。
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