日本家禽学会誌
Print ISSN : 0029-0254
肉用種鶏育成用飼料に関する研究
I. 高繊維飼料給与および7日に1日休む給与法の効果について
飯野 雅夫緒方 国幸藤原 正美吉田 実
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1968 年 5 巻 2 号 p. 72-80

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抄録
肉用種鶏育成用飼料に関する研究を農林省畜試と各県養鶏試験場との協同研究としてとりあげているが, その第1年度として, ぬかふすま類により希釈した高繊維飼料給与の効果および7日に1日だけ飼料を与えない給与法の効果について検討した。
実験は, 1965年4月および5月ふ化のWC 250羽, WPR 225羽を用い, 育成期 (10~25週齢時) およびその後の産卵期 (25~49週齢時) にわたって, 埼玉, 熊本, 佐賀の各県養鶏試験場で実施した。ただし佐賀は産卵期実験のみ行なった。その結果を要約すると次のとおりである。
(1) ぬか, ふすま類の多い高繊維育成用飼料を与えると, 育成期間中の飼料摂取量は, 対照飼料区より16%多く, この差は飼料エネルギー含量の差をほぼ打消す量であった。しかし増体量は8%劣り, 性成熟 (産卵が50%に達した日齢) も約22日おくれた。
(2) 高繊維産卵用飼料給与により, 産卵率, 卵重, 種卵取得率など, 対照飼料区との間に殆んど差がなく, 高繊維産卵用飼料給与が産卵成能に影響があったとはいえなかった。しかし, 対照飼料区に比し, 飼料摂取量は約9%多く, 44週齢時体重は6%低い結果を得た。また, 高繊維飼料給与区のふ化率は多少よい傾向を示した。
(3) 対照飼料を7日に1日休む制限給餌法では, 自由摂取に比し, 飼料摂取量に差はなく, 発育や産卵成績にも差が認められなかったが, 性成熟は10日おくれ, 成熟体重が4%低く, 多少の影響が認められている。
(4) 高繊維飼料の自由摂取では, 対照飼料区と大差ない成績を示したが, この高繊維飼料を7日に1日休む方法で給与すると, 飼料の摂取量の増加も不充分で, 制限の悪影響が顕著にあらわれ, 全期をとおしての産卵率は他の区に比し2/3程度となり, この傾向はWPRに特に強く認められた。
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