抄録
「目的」自動運動による関節拘縮発生防止を、底背屈中間位固定のラット足関節を対象に検討すること。 「方法」Wistar 系雌ラット12 匹の一側後肢足関節を底背屈中間位でギプス固定した。7 日間の固定期間中に 1 日 2 度、固定除去後に 20 分のトレッドミル走行を行う固定運動群とギプスの巻き替えのみを行う固定群で検討した。実験初日と最終日に、足関節可動域を計測した。 「結果」初日の関節可動域は固定群 136.3 ± 2.7°、固定運動群 137.3 ± 4.6°であり、2 群間に有意差は認めなかった。最終日は、固定群 108.7 ± 10.4°、固定運動群 120.0 ± 10.3 であり、 ともに有意に関節可動域が減少していた。最終日では、固定運動群の関節可動域が有意に大きかった。 「結論」1 日 2 度の自動運動により関節拘縮発生の抑制は可能であったが、完全な防止までには 至らなかった。