細断収穫と搾汁を通してスイートソルガムの有効利用の推進を図ることを狙いとして,試作ろ布利用ベルト式搾汁機による細断スイートソルガムの搾汁試験を行い,その性能を明らかにするとともに,ケーキ(搾汁後の残渣),ジュース(搾汁液)の利用法を検討した。その結果,試作搾汁機では,材料の切断長が短く,駆動ロール回転数が低く,供給流量が多い時に搾汁率((ジュース質量/原材料供給質量)×100%)は高くなり,設定切断長が17mm,駆動ロールの回転数が17.5rpmで本搾汁機の最大処理量(823kg/h)時に平均搾汁率15.6%が得られた。圧搾されたケーキのサイレージを官能法で評価したところ,良好な品質に調製できたと判断された。また,得られたジュースは糖分含量が多く発酵後エタノールの生産率(2.45%)も高かった。