抄録
気流を用いたコナガの物理的防除技術を開発するため,気流条件がコナガ成・幼虫の除去に及ぼす影響について明らかにした。仮死状態のコナガ成虫は垂直および水平気流ともに3.5m/sの気流速度で100%除去できた。金網上に静止しているコナガ成虫を完全に除去するには,垂直気流では気流速度20m/sで暴露時間2s,水平気流では気流速度20m/sで暴露時間6sを要した。飛翔しているコナガ成虫は,気流速度3m/sのとき,垂直気流では100%除去し捕獲できたが,水平気流の捕獲率は60%であった。金網上のコナガ幼虫は送風すると,糸で体を支えることで,成虫に比べて累積除去率は低くなり,気流速度20m/sのとき垂直気流で70%,水平気流で50%であった。