汎用コンバインの作業性能の基準となる穀粒損失は,水稲は2 % 程度,小麦は1 % 程度であるのに対し,ソバは4 %程度と高い。本研究では,汎用コンバインの風選別部における穀粒損失低減と選別性能向上のために,ソバ粒子の空気力学特性を明らかにし,粒子の飛散範囲予測に必要な抗力係数,揚力係数のモデル化を行った。ソバは,籾や麦,大豆に比べると姿勢変化による抗力係数,揚力係数の変動が大きいことが分かった。その結果,粒子の飛散範囲と夾雑物の飛散範囲との重複が大きくなり,1番口で回収される収穫物の選別精度を上げようとすると,機外に排出される穀粒量が大きくなることが示唆された。