バレイショ生産において塊茎の打撲は重要な問題であり,塊茎の表皮物性も打撲耐性に関与する要因と考えられている。本研究では,打撲低減を目的に高水分土壌で保湿させた塊茎の打撲調査を行った。試験は北海道十勝地方の火山性土壌を用いて行った。機械収穫の打撲試験では,土壌水分(%WB)を31%以上に灌水した区画で打撲塊茎が有意に減少した。打撲試験機を用いた試験では,衝撃強度が弱い場合と打撲耐性の高い品種を用いた場合を除いて,土壌水分を31%以上に調整した土壌で保湿した塊茎の打撲が有意に減少した。以上より,バレイショ塊茎に接する土壌の水分率が高いと,塊茎の表皮物性が変化し,打撲が減少すると考えられた。