砥粒加工学会誌
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論文
微粒子ピーニング処理を用いた生体親和表面の創製
亀山 雄高小茂鳥 潤山田 健人
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2005 年 49 巻 2 号 p. 86-89

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抄録

本研究では, 微粒子ピーニング処理を用いて生体に対して優れた親和性を有する表面の創製を試みた. 作成した表面の耐食性は, 粗面化に伴って低下したが, 生体材料として実用するには十分問題ないレベルと判断された. また, 本研究の範囲では, 表面に存在する凹凸の形状特徴は耐食性にほとんど影響を及ぼさなかった. 微粒子ピーニング処理を施した表面上で培養した細胞の死亡率は, 鏡面仕上げの表面上での結果と比較して低かった. これは, 表面の凹凸が細胞の付着を促進したことと, 投射材から表面へ拡散した元素が毒性イオンの溶出を妨げたことに起因するものと考えられる. したがって, 適切な投射材を用いてFPB処理を施すことにより, 生体適合性の改善を図ることが可能と考えられる.

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© 2005 社団法人 砥粒加工学会
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