砥粒加工学会誌
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画像処理を用いた砥石作業面3次元計測システムの開発
坂口 彰浩川下 智幸松尾 修二
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2012 年 56 巻 12 号 p. 830-834

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抄録
研削加工は,砥石表面に固着されている微小な砥粒が加工物を微小量ずつ削り取っていくため,加工精度や表面粗さに優れた加工法である.その加工物の表面には砥石作業面の砥粒の分布が転写されるため,研削に関与する砥粒切れ刃の形状や分布がその精度に大きな影響を与える.しかしながら,これまで砥石作業面のさまざまな状態を定量的に評価する実用的な手法が確立されていないのが現状である.そこで,本研究では画像処理とサーボ制御を用いた砥石作業面の砥粒切れ刃の状態を解析するシステムについて報告する.本システムでは,サーボ制御を用いることで砥石作業面の全領域を全自動で計測でき,さらに,得られる画像データに画像処理を施すことで,砥粒切れ刃の面積や突出し量などさまざまな状態を定量的に評価できるようになった.
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© 2012 社団法人 砥粒加工学会
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