砥粒加工学会誌
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センサレス研磨圧制御法を用いた低弾性樹脂材のバフ研磨特性解析
五十嵐 恵介柿沼 康弘
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2012 年 56 巻 12 号 p. 835-840

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抄録
低弾性樹脂材は高い耐傷性を持ち製品のコーティング材として用いられている.一方で,その独特の特性により,コーティング表面品位を高めるための精密な研磨加工が難しい.そのため現在は,熟練の技術者により手作業で研磨加工が行われている.熟練者は,経験的に材料の特性や製品の形状に合わせて研磨圧を調節することで低弾性樹脂の研磨を実現している.このような観点から,コーティング材の仕上げ工程を自動化するためには,高精度かつ高応答な力制御技術が必要となる.一般的に力制御は力センサを用いて行われる.しかし外部センサの導入は,コストの増大,機械剛性の低下,温度ドリフトなどの問題を抱えている.そこで本研究では,外部センサを用いることなく研磨圧制御する手法を開発し,これを適用した研磨装置により低弾性樹脂材のバフ研磨特性を解析する.特性解析の結果,用いたアクリルウレタン系樹脂は,3KPa付近に研磨圧を設定することで,効率よく高い表面品位が得られることが明らかになった.
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© 2012 社団法人 砥粒加工学会
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