育種学雑誌
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同質三倍体および染色体不対合イネの次代に関する研究
片山 平
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1963 年 13 巻 2 号 p. 83-87

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抄録
最近,連関群研究の新しい手段として,トリゾミックの利用が注目されてきたイネにおいても,これまでにトリゾミックに関して若干の報告がなされているが,いまだ12の凡ての型についての観察結果はない。ここでは同質三倍体,完全不対合個体,部分不対合個体を用い,それらの自然および人為交雑の次代におけるへテロプロイドの出現を細胞学的にしらべた。その結果,染色体不対合個体,特に部分不対合個体の次代に,最も容易に,かつ色々の型のトリゾミックが出現した。
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