日本急性血液浄化学会雑誌
Online ISSN : 2434-219X
Print ISSN : 2185-1085
Review
急性血液浄化療法の主導権─集中治療医か腎臓内科医か─
第29回日本急性血液浄化学会学術集会 Pros&Cons 1より
片山 浩松田 兼一重松 隆
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2019 年 10 巻 1 号 p. 3-4

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抄録

急性血液浄化療法の主導権を集中治療医もしくは腎臓内科医,いずれがとるべきかについてPros&Cons が行われた。腎臓内科医の優れている点として,治療法自体と用いる手段の原理に対する理解の深さ,クリアランスやKt/Vurea の意味や測定方法を熟知していることがあげられた。一方集中治療医の優れている点として,原疾患は敗血症が最も多く次いで術後であった。また,死亡に大きな影響を与える因子としてはクレアチニン値よりもSOFAやAPACHEⅡのような全身状態そのものが大きかった。そのため,腎臓そのものよりも呼吸,循環および栄養・代謝などの全身管理ができることがあげられた。Pros&Consとしての優劣はつかなかったが,パーフェクトな医師に到達するのはかなり困難であるので集中治療医,腎臓内科医,主治医に加えて臨床工学技士,看護師,理学療法士,薬剤師などで形成されるチームを作って治療を行うことが必要であるとの意見に集約された。

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© 2019, 特定非営利活動法人 日本急性血液浄化学会
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