2024 年 14 巻 2 号 p. 117-120
持続的腎機能代替療法(continuous renal replacement therapy:CRRT)を行う際には送脱血の状況や血液凝固の状況,回路の状況をモニタリングする必要があるが,現在は回路内圧の測定だけである。われわれはこれらの状況の変化を,新たにジャイロセンサを用いることで計測できないかと考えた。ダブルチェックとなればより安全に治療を行えるようになると考えられる。水系濾過実験において,ジャイロセンサでピローの振動を角速度として捉えるとその変化が血液ポンプの回転と一致することがわかった。さらに,返血側にローラクランプを装着し回路内圧を上昇させたところ,角速度のピーク面積が低下した。これはローラクランプにより回路抵抗が増加したため実流量が低下し,角速度のピーク面積が低下したと考えられる。以上のことから,ジャイロセンサを使用することで回路内圧の変化を計測できる可能性がある。