日本急性血液浄化学会雑誌
Online ISSN : 2434-219X
Print ISSN : 2185-1085
原著
ポリスルホン膜とセルローストリアセテート膜hemofilterの膜面積が膜寿命に与える影響
早崎 裕登塚本 功土屋 陽平渡辺 裕輔
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 7 巻 2 号 p. 113-117

詳細
抄録

持続的腎機能代替療法(CRRT) で用いる血液濾過器(hemofilter)の選択は,小児・新生児領域を除いて明確な基準がないのが現状である。そこで,ポリスルホン(PS)膜とセルローストリアセテート(CTA)膜hemofilterの膜面積が,膜寿命に与える影響を後方視的に検討した。方法は,埼玉医科大学国際医療センターでCRRTを施行した36症例70sessionを膜面積1.0m2以上(L群)と未満(S群)にわけ,24時間達成率,回収・回路交換理由をPS膜とCTA膜hemofilterでそれぞれ比較した。その結果,PS膜hemofilterの24時間達成率は両群間で差はなかったが,CTA膜hemofilterはS群に対してL群が有意に高値(p<0.05),回収・回路交換理由はL群で濾過圧異常を認めなかった。結論として,CTA膜hemofilterの膜面積は,濾過性能の違いによって膜寿命に影響を与える可能性がある。

著者関連情報
© 2016, 特定非営利活動法人 日本急性血液浄化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top