2021 年 2 巻 J2 号 p. 691-699
道路橋の舗装と床版上面の境界部に滞水が生じることで,土砂化や凍害, ASRの発生と進行のリスクが高まる.予防保全の観点から,床版に対して悪影響を及ぼす水を早期に発見することが望ましいが,舗装と床版上面の境界部に生じた滞水は目視で確認することができない.本研究では非破壊検査技術の一つである電磁波レーダ調査と AI技術を組み合わせることで,電磁波レーダ調査で取得した波形データから舗装と床版上面の境界部に生じた滞水を推定する AIを構築し,その推定精度について検証を行った.