2023 年 2 巻 1 号 p. 36-42
本研究は,地中レーダによる画像判読を向上させるため,埋設管の実験ケースをVP管内にアルミテープを貼ったPF管,アルミテープを貼ったVP管とし,路盤とアスファルト混合物層を構築した舗装構造にて地中レーダ探査を行った.また,精度検証が行えるよう地下空間情報を施工前後で測量した.この結果,構築した舗装構造において,判読不能な状況下に対して,アルミテープよって判読可能となることがわかった.また,既設のVP管に対しても,アルミテープを貼ったPF管をVP管内に挿入することにより,VP管を取り替えることなく画像判読の向上ができる手法を見出した.さらに,相対誤差は,いずれも13%以内であった.