2017 年 73 巻 2 号 p. I_189-I_197
本論文ではインパルス応答解析に基づく騒音シミュレーションにおいて,擬似的なインパルスの波形とメッシュ解像度が計算精度及び可聴化に及ぼす影響について検証した.従来から擬似的なインパルスとして用いられているGaussianパルスと,LubichのConvolution Quadrature Methodの式から生成される擬似インパルスを三次元伝搬問題で比較し,伝搬精度,周波数特性の検証を行った.また,メッシュ解像度の違いによる両波形の計算精度を比較し,得られたインパルス応答による畳み込み結果の周波数特性を比較することで,可聴化への影響を検証した.