土木学会論文集G(環境)
Online ISSN : 2185-6648
ISSN-L : 2185-6648
環境システム研究論文集 第39巻
多変量解析を用いた配水管路の外面腐食予測に関する研究
小泉 明林 弘明荒井 康裕稲員 とよの田村 聡志芦田 裕志
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2011 年 67 巻 6 号 p. II_135-II_142

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抄録

 本研究では,長年にわたり東京都水道局で収集されてきた管体環境調査データを用い,配水管路の外面腐食の面的な拡がりを示す全面腐食について分析を行った.まず,相関分析を用いて要因関連図を作成した結果,「埋設経過年数」や「ポリエチレンスリーブ(以下,PSと略す)被覆の有無」といった要因が全面腐食に特に大きな影響を及ぼすことが明示できた.次に,数量化理論第II類を適用し,非開削で全面腐食の状況を判別する腐食診断モデルを構築した.その結果,埋設経過年数とPS被覆の有無により,全面腐食を診断することが可能となった.さらに,回帰分析を適用し,PS被覆の有無や土壌環境の条件別に,全面腐食の経年的な変化を比較するとともに,幅のある腐食予測を行い,将来における全面腐食の不確実性を把握することができた.

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© 2011 公益社団法人 土木学会
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