抄録
河川敷の除草の際に排出される刈草に着目し,下水汚泥と刈草の混合嫌気性消化技術の開発を目的として大学内実験およびパイロットスケール実証実験を行った.回分実験結果より刈草は破砕のみの前処理で高い分解性を示した.次に,2か所の処理方式の異なる下水処理場の汚泥を用いて混合消化の連続実験を行った結果,刈草の消化特性は概ね等しかった.パイロットスケール実証実験は下水処理場内で行い,下水汚泥と刈草の固形分混合比を1:0.5の条件で投入した.刈草からの正味のガス発生量は384NL/kg-VSとなり,学内連続実験および過去の酵素水浸漬による前処理を行った稲わらと同等のガス発生量を示した.