抄録
本研究では,黒色の金属強化ポリエチレン管(採熱管)を渦巻き状に配管した太陽熱採集装置の伝熱モデルを提案した.室内実験では採熱管の伝熱モデル構築に必要な熱物性値を明らかにした.野外採熱実験ではモデル検証に必要な微気象データ,採熱管温度および採熱管内流体温度の経時変化を調べ,計算結果と実験結果の比較検討を行った.
野外採熱実験では冷水を採熱管に供給したため,流体温度はポンプ稼動に伴って低下した.その後,熱平衡に近い状態となり流体温度は出口に向かうにつれて上昇し,出入口の流体温度差は3.1~7.3℃(平均温度差4.8℃)であった.さらにポンプ停止後,流体温度は再び上昇した.また本伝熱モデルは上述した流体温度の挙動を概ね再現することができた.