2019 年 75 巻 5 号 p. I_393-I_401
三京クリーンランド埋立処分場雨水調整池のpHがアルカリ側に傾く傾向があり,抑制策を講じる必要がある。アルカリ化の抑制のためには,藻類の光合成を抑える必要があり,手法の一つとして遮光がある。本研究では,アルカリ化抑制効果が高く,かつ,コストの安い遮光材を選定することを目的とした。水槽による遮光と水質の変化に関する実験によると,平均のpHを協定値の範囲内にできたのは,カバー,黒く塗ったペットボトル,墨汁を入れたペットボトルおよびシートで覆ったペットボトルであった。光量子を20μmol/m2s程度以下に抑えることが,アルカリ化回避のために必要な光量子の基準の一つとして提案できた。アルカリ化抑制効果があり,コストが低い遮光材として,カバー,墨汁を入れたペットボトルもしくはシートで覆ったペットボトルが挙げられる。