土木学会論文集G(環境)
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和文報告
生活用水からみた仙台城下の地形と地盤
柴田 尚太田 久昭
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2020 年 76 巻 3 号 p. 36-46

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抄録

 仙台藩祖伊達政宗は1600年(慶長5)暮れに居城を岩出山(現 宮城県大崎市)から仙台の青葉山に移した.関ヶ原の戦いが終わったとはいえ,上杉景勝に対する臨戦態勢を貫いて青葉山に仙台城を造ったといわれる.そして,未開の地である広瀬川対岸の河岸段丘地に城下町を開いた.家臣はじめ約5万人といわれる人々の生活用水及び消防用水の確保を保証することができると判断したのである.しかしながら今日までこの水不便な河岸段丘地にあって,どうして生活用水が確保できたのかについての論究がない.そこで湧水の記録調査及び地形・地盤調査資料を統合的に解析したところ,城下町の地形・地盤には豊かな地下水層が形成され,生活用水を供給することが可能な貯水構造の存在を明らかにすることができた.

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© 2020 公益社団法人 土木学会
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