土木学会論文集G(環境)
Online ISSN : 2185-6648
ISSN-L : 2185-6648
環境システム研究論文集 第48巻
尼崎運河における環境改善への取り組みのSROI評価とその変動幅の検討
山中 亮一宮内 尚輝上月 康則
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2020 年 76 巻 6 号 p. II_141-II_152

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抄録

 尼崎運河における生態系サービスを活用した様々な環境改善の取り組みを対象に,社会的インパクト評価としてSROIの算定を試みた.また,SROIの議論として近年,感度分析による信頼性評価の必要性が提案されていることから,SROIの算定に必要な金銭代理指標,アウトカム指標(時間,人数など),寄与率について複数の候補を文献値などから設定し,SROIとして取り得る値の範囲(変動幅)を求めた.

 その結果,尼崎運河の2017年度の環境改善の取り組みのSROIは0.85から3.49までの変動幅が見込まれた.また感度分析の結果より,本事例に対しては,金銭代理指標によるSROI算定値の変動幅の変化が最も顕著であることが分かった.

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© 2020 公益社団法人 土木学会
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