2020 年 76 巻 2 号 p. I_499-I_504
低平地では,世界的課題である水利用と災害の危機管理が持続可能性を考える上で特に重要となる.
本研究では,2019年8月の佐賀県の豪雨災害を体験した公立中学校の生徒による経験の集約にもとづく制作活動により,防災意識の伸長をめざした.
これらの取組は2019年度文化発表会等への学習であり,継続してきた流域学習の延長とした.アンケート調査からは,制作やその発表を通じて中学生の防災意識の伸長が認められた.さらに発表活動は,生徒と住民や行政関係者・専門家との交流により,低平地の災害対策に向けた人材育成の機会となった.本研究は,国内外の低平地に共通する豪雨災害と学校,地域を結ぶ概念の中等教育への導入としても重要であった.