2020 年 76 巻 2 号 p. I_79-I_84
気候変動に対する水災害や水資源の適応策における基礎情報として,河川流量の将来変化の適切な予測が必要不可欠である.適切な河川流量の予測を得るために,流出量に対するバイアス補正手法を開発した.流出量は観測値が得られないため,再解析・観測気象データを陸面過程モデルに入力し流出量を作成した.作成された流出量を擬似的な観測値とみなしGCMが出力する流出量に対してQuantile-Quantile Mapping法によるバイアス補正を行った.バイアス補正した流出量は河道流追跡モデルによって河川流量へ変換し,河川流量に基づいてバイアス補正手法の精度を検証した.また,あるGCM出力で定めたバイアス補正関数を他アンサンブルに適用することで本手法の妥当性を検証した.