2021 年 77 巻 2 号 p. I_973-I_978
江の川上流域では,外来沈水植物オオカナダモの異常繁茂が問題となっており,本種の効率的な駆除方法の確立および異常繁茂を抑制する河川管理手法の開発が望まれる.本研究では,UAVを用いてオオカナダモの繁茂状況を季節的にモニタリングし,季節を通して河道内に生息するオオカナダモ群落(ソースパッチ)が存在する河川環境について検討した.その結果,ソースパッチは調査区間上流域ほど多い傾向にあり,特に床止工周辺や堰上流区間など停滞水域に相対的に多く存在することが示された.また,ソースパッチの在/不在と流量変動,水深との間に負の相関が認められたことから,ソースパッチは流量変動が小さく水深が浅い箇所に形成されやすい可能性が示された.これらの結果から,ソースパッチが形成されやすい河川環境を推定できた.