2019 年 75 巻 3 号 p. 191-201
ラウンドアバウトの幾何構造設計では,単に幾何構造要素の寸法を決定する仕様設計ではなく,安全性能照査型の手法が求められる.しかし,わが国では安全性能照査型の設計を行うための評価方法や評価指標はこれまで検討されていない.そこで本研究は,ラウンドアバウト幾何構造の安全性能評価指標として,事故の起きやすさを表す見落とし確率と,事故が起きた時の重度を示す衝突強度の積で表されるリスク指標を提案し,その算出方法を提示した.また,任意の幾何構造を対象とした数値シミュレーション結果に基づき,幾何構造条件からリスク指標を算出するためのモデル化を行った.その結果,とくに流入部接続角度が小さいと見落とし確率が高くなり,また偏差角が小さいほど衝突強度が高くなることが明らかになった.