土木学会論文集
Online ISSN : 2436-6021
特集号(地震工学)論文
斜張橋の構造パラメータの変化が橋梁全体系の地震応答に与える影響
相良 翔庄司 学
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2024 年 80 巻 13 号 論文ID: 23-13145

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抄録

 2011年東北地方太平洋沖地震においては,長周期地震動による長周期のインフラ・ライフラインへの被害が問題となった.本研究では,長周期のインフラ・ライフラインの代表例である吊形式橋梁の鶴見つばさ橋に焦点を当て,系の振動モード特性を踏まえ,構造パラメータを変化させた場合の東北地方太平洋沖地震本震相当の地震動に対する地震応答の感度を明らかにした.その結果,弾性拘束ケーブルのパラメータに対する感度については,橋軸方向の主塔―主桁間の拘束を緩め,軸剛性を変化させた場合に,主桁遊動円木モードの固有周期が変化しモードの連成が生じ,主桁中央径間での鉛直方向の応答が増大した.

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