土木学会論文集
Online ISSN : 2436-6021
特集号(海洋開発)論文
揚鉱に用いる円筒形カプセルの直径,高さ,リブが輸送効率に及ぼす影響の実験的検討
三岡 千夏谷 和夫野村 瞬鈴木 亮彦矢部 浩史冨田 晃弘
著者情報
ジャーナル フリー

2024 年 80 巻 18 号 論文ID: 24-18158

詳細
抄録

 海底鉱物資源の揚鉱システムとして,ライザー管と下降管から成る環状のパイプに高い粘性特性を有するキャリア物質(以下CM)を循環させ,鉱石をカプセル輸送するキャリア物質循環方式を提案している.このシステムで想定している円筒形カプセルについて,好適なカプセルの寸法と形状を調べることを目的として模型実験を行った.その結果,以下の4点が分かった.①CMとして想定するベントナイト懸濁液の輸送効率は水よりも数倍も高く,砂を配合するとさらに向上する.②直径が大きいカプセルほど輸送効率は高く,その傾向は密度が高いカプセルほど顕著である.③高さ/直径比が大きいカプセルの輸送効率はやや低下する.④らせん状リブは重量カプセルの鉛直上方輸送には不利である.

著者関連情報
© 2024 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top