土木学会論文集A1(構造・地震工学)
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和文報告
縦リブ複合床版を有する合成桁の正負曲げ挙動に関する実験的研究
山本 泰幹長井 正嗣
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2011 年 67 巻 3 号 p. 616-627

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抄録

 近年,鋼少数鈑桁橋の建設数が増加しているが,そこではPC床版や合成床版が多く採用されている.これらの床版に比べて軽量で,かつRC床版と同等以上の耐久性が期待できる床版として,鋼とコンクリートの複合形式の床版(以下,縦リブ複合床版と呼ぶ)を開発した.本論文では,新たに開発した縦リブ複合床版の連続合成桁への適用を目的に,試験桁に正・負曲げを作用させた載荷実験を行った.具体的には,今後の世界のスタンダードである限界状態設計法の構築に対応し,連続合成桁の中間支点部を対象とした負曲げ作用時の床版コンクリートのひび割れ性状に着目した載荷実験,および支間部を対象とした正曲げ作用時の終局時の挙動と正曲げ強度に着目した載荷実験を行った結果について述べる.

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© 2011 公益社団法人 土木学会
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