日本計算工学会論文集
Online ISSN : 1347-8826
ISSN-L : 1344-9443
ハイパフォーマンス・デザインパターンに基づく連続体力学分野向けテンソルライブラリの実装効率向上
河合 浩志遊佐 泰紀岡田 裕塩谷 隆二山田 知典吉村 忍
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2018 年 2018 巻 p. 20180012

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抄録

本報告では、ハイパフォーマンス・デザインパターンについて紹介する。これはHPC環境のためのデザインパターンであり、主に比較的サイズの小さな抽象データ型をC,C++,Fortranなどのライブラリとして実装するためのものである。ここでは抽象データ型の一つ一つのデータがそれぞれ複数のスカラー変数の組として表現され、また関連する手続き群については関数やサブルーチンではなく、プリプロセッサマクロとして実装される。例として、連続体力学での利用を想定しベクトル、テンソルや小規模行列演算を対象とするAutoMTライブラリをとりあげ、本手法に基づき性能最適化を行い、またそのベンチマーク結果を示す。

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© 2018 The Japan Society For Computational Engineering and Science
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