2021 年 2021 巻 p. 20210015
コンパクトスキームと境界コンパクトスキームは非周期境界条件の下で壁面近傍の流れを計算するために組み合わされて用いられます。コンパクトスキームは陰的解法であるため、数値計算結果は境界コンパクトスキームの選択に影響を受けます。そのため、コンパクトスキームと境界コンパクトスキームの組み合わせの格子収束性は考慮すべきです。本研究によって、境界近傍を除くすべてのノードに同じコンパクトスキームが用いられた場合、境界コンパクトスキームの選択は、境界から数十ノードの格子間隔と計算誤差との関係に重大な影響を及ぼすことを明らかにしました。さらに、本研究は、高次精度陽的差分スキームをコンパクトスキームと境界コンパクトスキームに組み合わせることが格子収束性を向上させることを明らかにしました。