日本小児看護学会誌
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採血・点滴を受ける幼児のプレパレーションにおける親の参画に関する親の認識
岡崎 裕子楢木野 裕美高橋 清子鈴木 敦子
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2011 年 20 巻 2 号 p. 33-40

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抄録

本研究は、採血・点滴を受ける幼児のプレパレーションにおける親の参画に対する親の認識を明らかにすることを目的とする。542名の保育園児の親を対象に自記式質問紙を配布し郵送にて222名から回収、有効回答数は194名であった。子どもに採血・点滴を受けることを説明するのは「母親」が適切と回答したのが80%以上で、91.3%が「子どもが怖がっても事実を伝える」と回答した。採血・点滴中、94.3%の親が「子どもの傍にいたい」と希望し、74.9%の親が「子どもを励ます」関わりを望んでいた。採血・点滴終了後に、処置中の様子を振り返って子どもと「話しをする」親は87.6%であり、最も多かった理由は、「子どもが頑張ったことを実感できるようにする」46.5%だった。親はプレパレーションに主体的に参画し、親としての役割を遂行し、子どもの反応を受け止めながら子どもを支援したいと考えているという認識が明らかになった。

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© 2011 一般社団法人 日本小児看護学会
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