デジタルアーカイブ学会誌
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セッションA2
[A21] 「帝国議会会議録」・「人事興信録」・「法令データ」の連携活用について:戦前になぜ労働組合法は成立しなかったのか?
増田 知子佐野 智也
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ジャーナル オープンアクセス

2024 年 8 巻 s2 号 p. s103-s106

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抄録

帝国議会の「議事速記録」は、「官報号外」(内閣印刷局発行)で公表されており、議会史の最重要基本資料である。これをDB 化したのが、国立国会図書館の「帝国議会会議録検索システム」である。これに報告者の研究グループが作成した「法令DB」、「人事興信録DB」[1]を併用することで、法案を付託された専門性のある委員会で争点化した条文に焦点を当て、代表制における政治的妥協・取引が法律の制定改廃にどのように収斂したのかを説明できると考える。事例として、第51回帝国議会(大正14・1925年12月~15年3月)で審議された労働組合法・労働争議調停法・治安警察法・暴力行為等処罰法を取り上げ検討する。

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