ダム工学
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論文
選択取水設備の取水性能と水質への影響に関する一考察
堀田 哲夫東海林 光山下 芳浩陳 飛勇伊藤 英夫
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2005 年 15 巻 1 号 p. 28-36

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抄録
選択取水設備の性能を規定する要因には取水設備の形状や寸法 (半径, 取水深等), 周囲との相互干渉 (ピアー張り出し, 地山, 堤体との距離等) がある。このうち, 後者については「ダム・堰施設技術基準 (案)」 (社団法人ダム・堰施設技術協会, 1999) に取り込まれており, 取水設備設計の際に考慮することを求めているが, それぞれの定量的な評価方法にまでは言及していない。そのため, 水質保全が目的の選択取水設備ではあるが, ダム計画の早期の段階で行われる環境影響評価に取水性能が的確に反映されることは少なく, また, 水質への影響を評価した上で取水設備の設計が行われることもまれである。本研究では, 実測データ, シミュレーション計算をもとに取水性能が水温・水質に与える影響について検討し, 施設計画時の取水性能評価の重要性について述べる。
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© 2005 ダム工学会
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