日本透析医学会雑誌
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症例報告
CHDFを契機としてヘパリン起因性血小板減少症(HIT)を疑い,その後ヘパリンの再投与に成功した1例
畑山 忠西田 剛丸山 栄勲宮田 茂樹
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2011 年 45 巻 1 号 p. 69-72

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抄録

CHDFを契機としてヘパリン起因性血小板減少症(HIT)を疑い,その後ヘパリン再投与に成功した症例を経験したので報告する.症例は51歳女性,透析導入後59日目に溢水による肺水腫のためCHDFを施行,頻回の回路の凝固閉塞のためHITを疑い抗血小板第4因子/ヘパリン複合体抗体(抗PF4/heparin抗体)を測定した.抗PF4/heparin抗体が陽性であったためHITを否定し得ず,抗凝固薬をアルガトロバンに変更した.アルガトロバンの投与を開始して約3か月後,PF4/heparin抗体の陰性化を確認した後に抗凝固薬をヘパリンに変更,HITの発症を認めずヘパリンの再投与に成功した.

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© 2011 一般社団法人 日本透析医学会
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