抄録
Brugada症候群は心室細動から突然死をきたす症候群であるが病態は不明な点が多い, 心室細動の発作をきたしている症例は予後不良で治療のため植込み型除細動器が必要であるが, 無症候例は検診で0.1~03%にみられるものの, 長期予後は不明である.現在無症候例に対し, どこまで検査・治療を行うべきかが問題となっている.我々は無症候性Brugada症候群患者のリスクを評価するために, Na遮断薬 (ピルジカイニド) を用いた負荷試験や電気生理学的検査を施行し, 患者を5段階に分類し, 段階の高いものほどハイリスクと考えている.
レベルI: Naチャネル遮断薬 (ピルジカイニド静注) でST上昇なし
レベルII: Naチャネル遮断薬でST上昇が増強
レベルIII: 電気生理学的検査で心室細動が誘発
レベルIV: 突然死の家族歴あり
レベルV: 失神・心室細動の既往あり