日本臨床救急医学会雑誌
Online ISSN : 2187-9001
Print ISSN : 1345-0581
ISSN-L : 1345-0581
臨床経験
ハチアナフィラキシーの臨床的検討
杉山 大介田中 摂子関原 正夫田村 政昭
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 10 巻 1 号 p. 41-46

詳細
抄録

2001年~2005年の5年間に,当院救急外来を受診したハチ刺症患者648例およびハチアナフィラキシー患者51例を対象に,年齢分布,性別,症状,治療,受診手段などについて検討した。ハチ刺症は30歳以降になるとアナフィラキシー症状を生じる確率が高くなり,注意が必要である。またアナフィラキシー症状を呈しているにもかかわず自家用車で来院した患者が多く,救急車を利用すべき重篤な救急疾患であることを啓蒙する必要性がある。治療に関しては,アナフィラキシーショックに対しても初期治療として即効型のステロイドが投与されている例が多く,アナフィラキシーショックに対する薬剤投与の第一選択がアドレナリンであることを,医療者に対し周知啓蒙することが重要と思われた。またハチアナフィラキシーの既往のある患者に対しては,携帯型アドレナリンの自己注射キットを積極的に導入していく必要性があると考えられた。

著者関連情報
© 2007 日本臨床救急医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top