日本臨床救急医学会雑誌
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消防側から見た二次救急医療の実態と提言
浅野 幸雄野口 英一
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2007 年 10 巻 3 号 p. 306-311

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抄録

東京都の二次救急医療体制の特徴として,休日の昼間と毎日の夜間に入院を要する救急患者の診療体制を確保するため,「休日・全夜間診療事業」が整備され,内科,外科及び小児科について365日救急病床を確保し,細かい診療科目には関係なく,必ず診療する体制となっている。また,都立3病院で実施されている「東京ER」では,「365日24時間いつでも,だれでも,様々な症状の救急患者に対して,診察・入院・緊急手術・救命措置などトータルな救急医療サービスを提供する」ことを目的とした救急医療体制ができている。救急隊にとっては,診療科目を細かく選定することなく搬送することができ,救急活動での搬送先医療機関選定では心強いシステムである。

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© 2007 日本臨床救急医学会
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