日本臨床救急医学会雑誌
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特集
地域救急医療体制のあり方
一連携を視野に入れた二次救急病院の役割―
木村 佑介
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2007 年 10 巻 3 号 p. 357-359

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抄録

今日まで,救急医療は三次中心にその重傷度によって,三次・二次・初期と分けて構築され機能してきた。しかし,社会構造の変化,特に完全な少子高齢社会による救急に対するニーズの変化,一方で医療構造(制度を含めた)による医療提供側の変化により,現状に合わないものになってきている。今まで,すべて右肩上がり(経済も,人口も)の状況を想定しての施策・システムが構築され(インフラの整備等)てきたが,今後は人口減少社会・右肩下がりの社会を想定して高齢人口の増加,きめの細かさを求める医療ニーズを考え,二次そのもののあり方を“地域”という単位で再構築することが必要である。

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© 2007 日本臨床救急医学会
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