背景:手袋脱着などのアンケート調査では,1回の救急出動で血液汚染など目視できる汚染がある場合などの手袋交換率は99.0%であったが,汚染などがない場合に手袋交換しない者が54.5%であり,間接接触感染に対する感染防止意識を徹底する必要がある。対象と方法:救急救命士6名(うち救急隊員3名)による,内因性CPA,重症外傷,内因性ショックの想定にて,手袋を交換なし,交換3回および一処置ごとの交換の条件で4回ずつ実施,蛍光塗料とブラックライトを使用し汚染伝播を可視化,その面積をデジタル処理し計測した。結果:汚染伝播面積(平均値)は,すべての想定において,手袋交換なし>手袋交換3回>一処置ごと手袋交換であったが,手袋交換3回でも大幅に汚染伝播面積は減少し有効と考えられる。考察:傷病者搬送前,車内収容前,病院搬入前に手袋交換を行うことで汚染伝播範囲を減少させることが可能であり,最低でも3回の手袋交換を推奨する。