2024 年 27 巻 5 号 p. 625-629
目的:COVID-19流行前後における院外心停止(OHCA)症例へのbystander CPRの施行率を調べること。方法:2018年4月1日〜2020年3月31日の2年間をCOVID-19流行前群,2020年4月1日〜2022年3月31日の2年間をCOVID-19流行後群として比較した。対象は当院へ救急搬送されたOHCA症例で,一般市民(非医療関係者)が最初に接触したものとした。結果:COVID-19流行前群では610例のOHCA症例に対しbystander CPRの施行率は40.8%であった。一方,COVID-19流行後群では623例に対し43.8%であり,流行前後で有意差を認めなかった。また,心停止の目撃があった症例に限っても同様にCOVID-19流行前後で有意差を認めなかった。結論:COVID-19の流行がbystander CPRの施行率に及ぼす影響は小さいと考えられた。