日本臨床救急医学会雑誌
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臨床経験
成人発症急性中枢神経系感染症の臨床的検討
西田 浩田中 優司清水 勝
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2002 年 5 巻 1 号 p. 29-32

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抄録

当院で入院治療した成人発症の急性中枢神経系感染症20例につき臨床的に検討した。原因別では単純ヘルペス脳炎が4例(20%)と最も多く,中年層に好発した。しかし,診断未確定例が9例(45%)を占め,病因確定率は55%であつた。予後は3例(15%)が死亡し,9例(45%)に後遺症を認めた。経過中,痙攣治療に難渋した例に重症が多く,痙攣発作が予後の重要な因子になると考えられた。画像検査は単純ヘルペス脳炎と急性散在性脳脊髄炎の症例に有用であった。また,発症年齢では単純ヘルペス脳炎が中年層に好発する特徴が認められた。今後の問題として診断率の向上が必要と考えられた。

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© 2002 日本臨床救急医学会
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