救急現場において救急救命士が行う除細動について,1996年から1999年までの救急救命処置録をもとに広島市の現状分析を行い,有効な除細動について検討した。救急現場において除細動施行が可能であった140例中,90.7%に対して除細動が施行されていた。未実施理由のなかに「医療機関が直近であるために施行せず」が6例(4.3%)見受けられた。また,心室細動(以下Vf)継続症例に対する除細動実施回数が29例中17例(58.6%)において2回以下であり,救急救命士に対する二次心臓救命処置(advanced cadiac life support,以下ACLS)教育の必要性が示唆された。また,予後良好例の大半は早期除細動例に多く見受けられたことから,早期除細動の必要性が再確認され,メディカルコントロール体制の確立のもと,指示なし除細動の認可の必要性が浮き彫りとなった。