2003 年 6 巻 4 号 p. 416-420
水疱性類天疱療治療中に血球貪食症候群(hemophagocytic syndrome:HPS)を発症し,持続血液濾過透析(continuous hemodiafiltration:CHDF),血漿交換(plasma exchange:PE)を施行した1例を報告する。患者は72歳女性でステロイド,免疫抑制剤にて治療中,肺炎を合併した。骨髄塗沫標本で確定診断を得て,自己抗体,サイトカイン除去目的にCHDFとPEを行った。PE施行前に高値を示していたIL-6,IL-18,INF-γ値はPE後には低下し,血球は再上昇,水疱形成は減少した。しかし,IL-6,IL-18,INF‐γ値はPE終了後に再上昇し,患者はICU入室19日目に人工呼吸器による圧損傷から縦隔気腫を併発し死亡した。今回,CHDFおよびPE併用療法でサイトカインを減少させることができた。