2021 年 2021 巻 3 号 p. 158-165
美術教育における鉛筆静物デッサン画の線形回帰評価モデルについて述べる.デッサンは美術教育における基礎的要素であり,描画において必要とされる基礎的能力の修得のため重要視されているものである.初心者の技能向上には描画→評価の繰り返しを重ねる事が望ましい.このため,評価は重要なポイントとなる.本研究では,鉛筆静物デッサン画に含まれるモチーフの形状や色といった評価項目に着目した.これらの主観評価値を近似できる線形回帰評価モデルを構築し,主観評価結果を近似できることを確認した.