日本教育工学会研究報告集
Online ISSN : 2436-3286
Twitterを用いたアウトプット型学習における発信状況の可視化と発信の継続性についての考察
山本 あすか尾関 基行和泉 志穂
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2022 年 2022 巻 1 号 p. 44-51

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抄録

本研究では,学習者の主体的な学びにおける「Twitterを用いたアウトプット型学習(Tweet-to-Learn:学んだことや考えたことをツイートする)」のモチベーション維持のために,その発信状況を学習グループ単位で可視化する方法を検討している.具体的には,各学習者のツイートやそれに対するリアクションの数を一覧表示するウェブページを生成し,他の学習者の発信状況と比較できるようにする.本稿では,Twitterを教育目的で用いている関連研究をまとめ,本研究の位置づけを示した上で,著者らのゼミに所属する大学生26人を対象に実施した3か月間の実践結果を報告する.残念ながらアンケート評価では提案手法がアウトプット型学習のモチベーション維持に繋がったという示唆は得られなかったが,それらの結果を取りまとめ,今後の取り組みに向けた改善点を考察する.

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© 2022 日本教育工学会
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