2021 年 59 巻 4 号 p. 411-418
宮崎県における全大腸内視鏡検査の実態を実際に現地調査と対面アンケートを行うことによって詳細な調査を行った。宮崎県内で全大腸内視鏡件数が多い施設に見学依頼を行い,見学可能であった12施設を対象とした。方法は現地調査16項目と対面アンケート6項目の全22項目を現地施設で見学しながら記録した。実際の挿入法は二木会専門用語を用いて大腸を4つに区分しパターン化率で判定した。宮崎県における大腸内視鏡検査は盲腸到達率が高く検査環境も良好であった。4区域すべてでパターン化されている施設での挿入時間に統計学的有意差は認めなかったが(p<0.072),パターン化されていない施設と比較して挿入時間は短い傾向にあった。今後はさらに検討施設を増やし,そこから得られた情報を施設間で共有することにより,受容性が高く安全かつ質の高い大腸内視鏡検査の標準化と精検受診率の向上が期待される。