【目的】当施設で実施した大腸がん検診の受診者に配布したリーフレットによる情報提供が, 精検受診率向上に寄与したか検討した。
【対象と方法】当施設で便潜血検査免疫法(Fecal Immunochemical Test:FIT)陽性となった受診者を対象にリーフレット導入前の2018年4月から2020年3月までの3,313例を介入前群, 導入後の2020年4月から2022年3月までの3,415例を介入後群として介入前後での大腸内視鏡検査(Colonoscopy:CS)受診率の変化を比較検討した。
【結果】CS受診率は介入前群が67.5%, 介入後群が70.5%と向上を認めた(p=0.009)。職域検診, 地域検診のグループで分けて比較すると, 職域検診では介入前群63.6%, 介入後群67.8%と向上を認めたのに対し(p=0.002), 地域検診では介入前群82.2%, 介入後群82.8%と変化を認めなかった。検診当日の医療面接/保健指導の有無別に分けて比較すると, 「あり」では介入前群76.9%, 介入後群82.0%と向上を認め(p<0.001), 「なし」でも介入前群58.5%, 介入後群63.6%と向上を認めた(p=0.005)。
【結論】2種類のリーフレットを用いた情報提供により, 特に職域大腸がん検診におけるCS受診率の向上を見込めることが示唆された。