日本婦人科腫瘍学会雑誌
Online ISSN : 2436-8156
Print ISSN : 1347-8559
症例報告
進行・再発子宮体癌に対するペムブロリズマブの有効性と安全性~本邦の1施設における13例の使用経験~
成田 萌北井 美穂荻本 圭祐荒武 淳一中澤 浩志澁谷 剛志矢野 紘子塩崎 隆也若橋 宣山口 聡
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2023 年 41 巻 1 号 p. 36-44

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抄録

2018年12月からがん化学療法後に増悪した進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する固形癌患者に対するペムブロリズマブ投与が保険収載された.当院でペムブロリズマブを使用した子宮体癌13例中9例で奏効を確認でき,そのすべてで6カ月以上の長い奏効持続期間を維持することができた.奏効を認めた9例中5例でimmune-related Adverse Event(irAE)を発症した.中止を要するような重篤なirAEは2例生じたがいずれも適切に対応することができ,中止後も長期間無再発生存することができている.また,Grade 1~2のirAEが生じた3例では投与再開でき,その後も無再発で長期間の奏効を維持できている.ペムブロリズマブは,奏効率が高く,奏効期間も比較的長い傾向があり,患者のQOL(Quality of life)を維持しながら継続できる有用な治療と考えられた.しかし,重症irAEが発生すると,QOLを大きく損なう場合もあり,投与中は臨床症状や検査データの注意深い観察と,irAE発生時にはスムーズに専門科と連携できるような体制づくりが必須である.

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© 2023 日本婦人科腫瘍学会
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